日本国内において基板の製造を行う場合、それぞれの成果物が適切な規格にもとづいて設計・製造されているか確かめることも欠かせません。このページでは、基板製造の規格について詳しく解説しています。
基板を製造するうえで、それぞれの製品が適切な電気特性や物理特性などを有しているのかを適切に管理するため、規格が定められています。
日本国内の電子機器業界において一般的に定められている規格として、「JIS規格」や「UL規格」といったものがあり、さらに国際的な標準規格として「ISO」といったものがあります。
依頼する会社がどのような規格や認証を採用・取得しているのかは、基板メーカーを比較検討する際の材料として非常に重要です。
JIS規格は工業製品の品質や性能、安全性などについて、総合的に基準を定めている国家規格です。プリント基板に関しても様々なポイントごとに基準が規定されており、それぞれはより詳細なJIS規格番号によって区別されます。
日本における最も一般的な規格の一つであり、基板メーカーにおける標準仕様ともいえるでしょう。
プリント配線板規格として有名な規格の一つが、UL規格です。
UL規格を管轄する「Underwriters Laboratories(UL)」は消費者の立場から製品の安全リスクを検証して、人命や財産を守ることを理念として掲げており、材料や部品の選定から製品に至るまで各段階の安全基準を設定しています。また、安全規格に合格したサンプル品に付与される証明がUL規格です。
ISOは国際的な標準規格として定められているものであり、様々な分野に関してISO規格がそれぞれ設定されています。
ISOは各分野において国際的に最低限の基準をクリアしていることを示すものです。そのため、グローバルスタンダードの基板設計・製造を考える上で企業選定の指標としても重要になります。
基板設計や製造に関するISO規格としては、品質マネジメントシステムに関する「ISO9001」や、環境マネジメントシステムに関する「ISO14001」などが一般的です。
基板に関しては上記の他にもJPCA規格やIPC/JPCA規格といった規格がありますが、いずれの場合も規格を取得しているということは、相応の品質やサービス体制が期待できるということです。中でも「ISO9001」と「ISO14001」の2つのISOを取得しているメーカーは品質やサービスの質が高いことを示しており、外注する基板会社を選ぶ際のポイントの1つとなっています。
当サイトでは基板の設計から実装まで自社一貫体制で提供できる上、JIS規格はもちろんISOも取得している基板試作会社を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
基板の設計、製造、実装の3つに対応するとともに、一貫した製品・サービスの提供と顧客満足向上を実現するISO9001と環境にも配慮したISO14001を取得している3社を紹介します(2021年7月時点)。
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その他の対応基板
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【選定基準】基板の設計、製造、実装の3つに対応するとともに、一貫した製品・サービスの提供と顧客満足向上を実現するISO9001と環境にも配慮したISO14001を取得している3社を紹介します。