基板の試作品の制作会社はたくさんありますが、それぞれ対応できる領域が決まっているのが実情。当サイトでは、基板のさまざまなニーズに応え、かつ信頼性の高い業者をまとめています。試作品をどこに依頼するか迷っている方は必見です。
基板の試作品を依頼するにあたり、どの会社に頼めばいいか迷うことも多いはず。ここで紹介する2ポイントを満たした会社なら、質の高い基板が納品されるでしょう。
基板メーカーに外注するなら、設計・製造・実装まで柔軟に対応してくれるかどうかが重要なポイントとなります。設計、製造、実装、の1つの分野に強みがあるメーカーが多いため、工程ごとに外注することも考えられるでしょう。しかし、試作から量産までを見越しているなら実装も必須。すべての工程をサポートしているメーカーであれば、コストカット、短納期が可能となります。
外注する基板メーカー選びの2つ目のポイントは、ISO9001、ISO14001を取得しているかどうか。ISO9001は一貫した製品サービスの提供や顧客満足向上を強く意識している証明で、ISO14001は環境配慮やコスト削減に取り組む証となります。2つのISO認定を取得しているメーカーは、品質やサービスの質が高いと言えるでしょう。
「基板試作」でGoogle検索した上位の会社なかで基板設計・製造・実装までこなすうえ、ISO9001とISO14001を取得している会社のうち対応する基板が多い3社をピックアップしました(2021年7月時点)。信頼感に加え対応幅の広い会社であれば、多様なニーズに応えられます。
コスパを求めるなら
【主な対応基板】
その他の対応基板
放熱基板、銅インレイ基板、アルミ基板、リジッドFPC、高周波基板、大型基板、セラミック基板、IVH基板、フレキシブル基板
実績を求めるなら
【主な対応基板】
その他の対応基板
リジッドFPC、高周波基板、銅ペースト穴埋め基板、バンプ基板、IVH基板、フレキシブル基板、複合導体厚基板、薄物基板
【選定基準】「基板試作」でGoogle検索した上位30社のなかで基板設計・製造・実装までこなし、ISO9001とISO14001を取得している会社のうち、公式HPに記載している基板数が多い3社をピックアップ(2021年7月時点)
土日稼働で短納期、厳重な検査で品質も保証
シグナスは海外に複数の工場を抱えており、海外の工場は土日稼働により日本で生産するよりも早く納品することが可能。基板の検査は製造工場の担当者が行なうほか、シグナスのスタッフも行なう厳重な管理体制のため、品質もしっかり保証してくれます。
108層に及ぶ超高多層基板に対応する技術力の高さ
取り扱っている基板の種類はアルミ基板、セラミック基板をはじめ、超高多層やビルドアップ基板、放熱基板など多岐にわたります。超高多層基板は最大108層まで可能。また、部品実装や部品調達のみの依頼もできます。多様なニーズに対応できるのが魅力です。
もっとも適した条件で基板の依頼ができる
AW設計は複数の協力会社に委託して対応します。価格や納期、CAD指定など希望条件に沿って委託先を選定します。委託する設計業者はシグナスの製造可能な設計図を書くことができ、高効率な工程を進めることができます。
所在地 | 京都府京都市西京区桂野里町49-11 |
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アクセス | 阪急「桂駅」より徒歩5分 |
ISO | ISO9001・ISO14001 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 土日祝 |
TEL | 075-383-5747 |
公式HPのURL | https://www.signus.co.jp/ |
車載・医療・産機といったジャンルに対応
車載系、医療系、産機系など幅広いジャンルのプリント基板を生産しているキョウデン。タイ南東部に海外事業部を置いて、高い耐久性と信頼性を追求しながら、日本と同じ対応と品質、安心を提供しています。
特許出願中の製品も出す技術開発力
キョウデンは技術開発にも注力しています。たとえば「折り曲げ基板」は、銅張積層板を折り曲げることが可能なリジッドフレックス基板に対応。さまざまな多層板材料が適用可能で、材料の選択の自由度が高いのが特徴。特許出願中の製品です。
ノイズ対策など徹底したシミュレーションを駆使
適切なコスト提案や開発の懸念点などを解決できるよう、基板設計、各種シミュレーションが可能な基板ソリューションを実現しています。対応する設計案件は、年間5000件の実績(2021年調査時点)。ノイズ対策などシミュレーションを駆使してより良い製品を提供しています。
所在地 | 長野県上伊那郡箕輪町大字三日町482-1 |
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アクセス | 伊那松島駅より徒歩11分 |
ISO | ISO9001、ISO14001 |
営業時間 | 記載なし |
定休日 | 記載なし |
TEL | 0265-79-0012 |
公式HPのURL | https://www.kyoden.co.jp/ |
部品内蔵基板の試作品にも対応する幅広さ
富士プリント工業は、電子部品の小型化や軽量化、高密度化が進むにともなって、求められるさまざまな高難易度基板や特殊基板を製造する技術力を持っています。また部品内蔵基板の試作品も対応することができます。
工程削減や特殊形状の製造にも対応
富士プリント工業では、「3Dプリンター」「回路印刷」「部品実装」の3つの工程を一体化した革新的なエレクトロニクス3Dプリンターを使用。工程を削減するほか、特殊形状の電子モジュールを製造するなどを可能になっています。
グループの連携でトータルソリューションを提供
AW設計は、自社と業界大手のグループ会社で手掛けていて、片面基板から高難易度基板の設計まで幅広くカバーしています。またグループの連携によって設計だけでなく、トータルソリューションを提供しています。
所在地 | 東京都八王子市下恩方町315-11 |
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アクセス | R中央線・京王線高尾駅よりバスで恩方ターミナルより徒歩3分 |
ISO | ISO14001、9001(2015年度版) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土日祝 |
TEL | 042-650-8181 |
公式HPのURL | https://www.fujiprint.com/ |
「基板試作」でGoogle検索した上位の会社を一挙にまとめました。設計・製造・実装のどの範囲まで対応できるのかを含め、チェックしてみてください(2021年7月時点)。
基板の設計から実装まで行います。基板の多様なニーズに加え、低コスト、短納期などに対応可能です。
対応領域
車載系をはじめ、幅広いジャンルのプリント基板を、ワンストップソリューションで提供しています。
対応領域
さまざまな特殊基板を製造する技術力で対応。グループ会社との連携による一貫生産が可能です。
対応領域
さまざまな業種に試作基板を提供。実装会社だからこその実装に適した設計を行っています。
対応領域
100%自社工場でプリント基板実装を行います。高難易度や、他社で製作不能な特殊基板も対応しています。
対応領域
基板設計、製造などといった複数の工程を一貫して行っています。短期間での開発、納品が可能です。
対応領域
試作製造が要望に応じて選べるコースを用意。オンラインでの自動見積をすることが可能です。
対応領域
プリント基板の設計・製造技術を主軸とし、自社海外工場で基板の製造と実装を行います。
対応領域
設計から実装・評価までワンストップ。基板製造は少量から大ロットまで対応可能です。
対応領域
ICTシステム機器の開発などを行っています。EMCを考慮した基板設計で、さまざまな分野に対応します。
対応領域
自社開発の基板設計特化型CAD を使い、短納期とイニシャルコストダウンを実現しています。
対応領域
基板設計から実装まで行います。自社実装工場を持っているため、どの工程からでも対応可能です。
対応領域
設計から実装までワンストップで対応。運営するネット通販サイトから見積、注文も可能です。
対応領域
プリント配線板の設計を行います。基板メーカーならではの回路設計基板の提案が可能です。
対応領域
回路設計から実装まで自社内で手掛けています。実装工程は24時間稼働で、急な依頼にも対応可能です。
対応領域
プリント配線板において、50年以上に渡ってつくり続けてきた専業メーカー。自動車分野が得意です。
対応領域
プリント配線板製造を主軸とする基板メーカー。少量生産から大量生産にも柔軟に対応します。
対応領域
プリント配線板総合メーカー。プリント配線板製造を高品質・少量多品種・短納期で提供しています。
対応領域
プリント基板における研究開発・設計から組立まで対応。短納期の実装基板の提供が可能です。
対応領域
各種基板の設計・製作を行う会社。設計・基板・実装を三位一体で対応することが可能です。
対応領域
「日本信号」のグループ会社。安全・安定性に重視し、高品質なプリント基板設計を提供します。
対応領域
プリント基板のネット通販サイト。基板の仕様を標準化することで、最短1日で納品可能です。
対応領域
基板に精通した設計者による高品質な設計が可能。設計から量産までワンストップで提供します。
対応領域
プリント基板設計技能士1級2級の取得者が在籍し、要望に合わせた試作対応が可能です。
対応領域
設計力と解析力を活かしたプリント基板設計を行います。自社工場による短納期・少量生産が可能です。
対応領域
1972年の設立から半世紀以上の歴史を有する基板設計業者です。ISO9001といった国際認証も取得しています。
対応領域
設計から部品実装までワンストップサービスとして提供しており、最短1実働日という短納期にも対応しています。
対応領域
企業だけでなく個人や教育機関からの注文にも対応している基板設計業者です。手書き図面での発注もできます。
対応領域
短納期と低コスト化の、それぞれのメリットを重視した発注方法が用意されており、ニーズに合わせて選択可能です。
対応領域
複数の国際認証を取得しており、基板の設計開発から実装・組立までワンストップサービスで提供しています。
対応領域
様々な基板の設計・製造はもちろん、実装組立や電気検査まで自社一貫体制で対応している基板製造業者です。
対応領域
基板製造業者としてISO9001やISO14001を取得し、少量多品種の試作から大量生産までまとめてカバーしています。
対応領域
複数の国際認証を取得する生産管理体制によって、基本的なプリント基板から最大1,200mmの長尺基板まで幅広く対応します。
対応領域
1975年に設立された基板製造業者であり、基板の設計・製造・実装まで全ての工程に自社一貫体制で対応しています。
対応領域
国内外に数百の提携業者ネットワークを構築しているファブレス企業として、基板の設計から製造や実装までカバーします。
対応領域
基板製作から組立まで全工程を自社一貫体制で提供し、自動実装や手半田といった各種ニーズにも対応しています。
対応領域
クライアントの短納期ニーズへ対応するため、通常納期だけでなく最短1日の「特急納期」も設定しています。
対応領域
24時間稼働の生産ラインを活用して、基板の製作や基板のリワーク・リペアなど緊急案件にも対応しています。
対応領域
通常・特急・超特急といった納期プランを設定した上で、基板の製作や実装、組立、さらに検査も行っています。
対応領域
業務用エアコン室外基板を中心として、環境面にも配慮した基板の製作や実装といった幅広い業務をカバーしています。
対応領域
国内外に生産拠点を展開しており、クライアントのニーズや予算状況に合わせた基板製作プランを提案します。
対応領域
基板の試作から実装・組立、そして検査まで、基板製作に関するあらゆる工程を自社一貫体制で提供しています。
対応領域
様々な業界に適したプリント基板の製作を請け負っており、機械実装と職人による手半田付け実装に対応します。
対応領域
基板の試作や量産、実装までワンストップサービスで提供している上、基板のリワークなども対応できることが特徴です。
対応領域
東京三鷹市の本社と茨城県常総市の自社工場を拠点として、基板設計から実装・組立までさまざまな工程を自社一貫対応しています。
対応領域
基板試作の全工程をワンストップサービスとして提供している上、平日だけでなく土曜日も営業を行っています。
対応領域
プリント基板の試作・設計・製造・実装まで対応可能です。オンラインによる見積もりや製造依頼もでき、よりスピーディに対応してくれるでしょう。
対応領域
小ロットや試作品などを数多く手がける会社です。部品調達から組み立て、検査などワンストップで対応しており、スピード納品を行ってくれます。
対応領域
1台の試作基板実装から対応してくれます。コストダウンの方法などの提案も行っており、短納期などにも対応。
対応領域
24時間体制の基板製作体制で短納期を実現。また、基材・副資材の大量購入によって原価を削減し、低コスト化を目指しています。
対応領域
多種多様な基板の設計・製作、実装まで幅広く対応しています。24時間体制のサービス提供で短納期での対応も可能です。
対応領域
基板の検査会社としてスタートしており、高精度・高品質な検品を得意としています。素早い納品にも自信のある会社です。
対応領域
プリント基板の設計・製造・実装まで対応可能な会社です。あらゆるニーズにも応えられる体制が整っており、他社で断られたようなケースにも対応。
対応領域
小ロットから大量生産まで対応できるフレキシブルな生産体制が魅力的な会社です。中国にも提携工場を構え、コストなどの相談にも対応。
対応領域
基盤の実装や組み立てまでトータルサポートが可能な会社です。品質管理も徹底し、トレサビリティ体制も強化しています。
対応領域
基板の設計だけを行ないたい、製造だけ依頼したい、実装をお願いしたいといったニーズも少なからずあるはず。そこで、それぞれの領域を得意とする業者をまとめました。
基板の試作依頼や見積もりを行なううえで、よく出てくるワードがイニシャル費です。いわゆる「初期費用」にあたり、フィルム作成費やシルク版作成費、データ編集費といったものが含まれています。そんなイニシャル費の考え方や、盲点をまとめてお伝えしています。
プリント基板の作成にはイニシャル費と基板の種類について紹介しています。イニシャル費無料で対応しているメーカーもありますが、費用の安さだけで飛びつくと思わぬトラブルが生じることもあるので注意が必要です。また、プリント基板には、高周波基板やフレキシブル基板などのさまざまな種類があり、メーカーによって対応の可否や品質の違いもあります。
高多層基板とは、基材と絶縁体によって作られる層が30以上も重ねられている基板です。高多層基板のメリットとしては実装面積を多く確保できることがあります。製品そのものを小型化したり薄型化したりすることができる上、基板としての性能も確保できることから、高速な情報伝達を必要とする大型コンピューターなどの基板として採用されています。
数層の積層基板をコアとして、その上に導体層を重ねることによって多層的な形状を構築している基盤です。一層ごとに穴開け加工や配線形成を行うことから、ビアの占有スペースを微小化することが可能となり、限られたスペースで高密度な配線を実現することができます。メーカーによって製造法に違いがあり、それぞれ独特のビア構造を持ちます。
レーザー加工技術やフィールドめっき技術などを融合させた、全層自由接続のハイブリッド基板です。複数の層を有する点でビルドアップ基板と混同されることもありますが、エニーレイヤー基板はレーザー加工によって開けられたビアホールのみが採用されており、どのビアも小径となることがポイントです。高性能な機器や部品の小型化に適しています。
厚銅基板は、基板の銅の厚みが140μm以上で仕上げられている基板です。一般的な基板の場合、銅厚はおよそ35~105μmとなっており、デジタル基板ではさらに薄い銅厚のものもあります。一方、厚銅基板では放熱性に優れた銅がしっかりと使われていることで放熱効果が増しており、大電流を流された際にも熱による悪影響を予防できることが特徴です。
基板上に実装されている発熱部品へ、熱伝導率に優れている銅ピンを組み合わせることで、任意の部位の排熱効果を高められた基板です。基板を製造するためのコストを抑えつつ、基板重量を抑制することができます。また、同じ基板上に制御回路系を組み込めることもメリットです。銅インレイ基板はアルミ基板と比較して設計自由度が高いとされています。
アルミ基板とは、一般的にアルミ層と誘電層、回路層、そしてアルミ薄膜の4層構造になっている基板です。プリント基板として普及している基板の1つであり、メタルコア基板や絶縁金属基板といった名称で使われることもあります。熱伝導率に優れたアルミを使用することで排熱効果が高められており、温度管理を行いやすくなっている基板です。
リジッドFPCは、リジッド基板とフレキシブル基板(FPC)の特性を融合させたハイブリッド基板です。部品実装を行いやすいリジッド基板と、屈曲性が高く変形させやすいフレキシブル基板のメリットを併せ持っており、目的に合わせてリジッド層とフレキシブル層が重ね合わせられています。両者は一体化されており、接続用コネクタが不要です。
高周波基板は文字通り、高周波(周波数1GHz以上)の伝送に特化している基板です。EMC(電磁両立性)により、悪影響を受けにくい基板として、スマートフォンやネットワーク機器、IoTシステムなどネットワーク分野に採用されています。高周波基板は材質や構造がメーカーごとに研究されており、それぞれに特性も異なっています。
大型基板とはサイズの大きな基板の総称です。大型基板の他にも長尺基板と呼ばれることもあり、大型医療機器や大型電子機器、大型アンテナなどサイズが大きく高性能な聞きへ用いられます。多種多様な業界で必要とされる基板ですが、サイズが特殊なことから全てのメーカーで対応できるわけでなく、発注を依頼する前に確認することが大切です。
基材のベースとして、主に高純度のアルミナセラミックや窒化アルミニウムを使われた上で焼成されている基板がセラミック基板です。基板平面がなめらかな状態になっており、様々な素材を付着させて膜を形成しやすくなっています。また、寸法や形状の誤差が少なく、変形を抑えやすいこともメリットです。その他、高熱環境下でも使用できます。
IVH基板とは、非貫通ビアホール(Interstitial Via Hole)を有する基板の総称です。4層板以上の多層基板であり、レーザービアが使われておらず、複数の導体層が2つ以上のビアで接続されていることが特徴です。全ての穴を貫通させるのでなく、必要な層の間だけを接続できるため、回路設計の自由度を高めたり配線密度を向上させたりできます。
フレキシブル基板とは、絶縁性に優れた素材を使って薄い基板に加工することで、屈曲性や柔軟性を高められている基板です。変形による基板の破損を防ぎやすくなっている他、設計の自由度が高く、三次配線や可動部への配線を可能にしてくれることが特徴です。リジッド基板と複合することでリジッドFCP基板として使われることもあります。
基板設計を依頼する場合、目的とする基板メーカーに問い合わせを行って、設計や製造に関する情報確認を行います。その後、細かな仕様にもとづいて見積もりを取得し、問題なければ契約となりますが、あらかじめ回路図や外形図、ネットリストといった資料の他にも、回路設計者の意図を伝える資料を用意しておくことが大切です。
基板の安全性や特性を判断する基準として、電子機器業界の規格に合致しているかどうか確かめることも重要です。基板の規格にはものづくり業界における一般的な国家規格のJIS規格の他にも、国際的な品質の指標となるUL規格やISO規格などがあり、各メーカーがどのような規格に合わせられるか事前に把握しておきましょう。
基板には耐用年数や耐熱性があり、製造した基板は永続的に使用できるものでもありません。基板の耐用年数や耐熱性は材質によって異なるだけでなく、メーカーや工法によっても変わってきます。また、保管の環境も基板の品質に大きな影響を与えるため、必ず耐用年数や耐熱性を把握した上で基板を取り扱うようにしてください。
エッチングとは、化学薬品などを使って基板の表面処理を行う技術です。あらかじめ全面を銅箔でカバーしたベース材から、必要な導体パターンだけを残して銅箔を除去するサブトラクティブ法や、絶縁体ベースに任意の銅箔を貼り付けてパターン化していくアディティブ法などがあり、適切なエッチングを選択することが重要です。
基板の表面には回路パターンが施されていますが、回路パターンを構築する金属銅は大気中の酸素や湿気によって腐食したり錆びたりするため、事前に適切な表面処理を行って基板の耐久性や防錆性を高めることが必要となります。表面処理の方法によって基板の性能や保存期間も変わるため、適切な方法を選択しなければなりません。
レジストとは、例えば緑色の基板に塗られたグリーンのインクです。一般的に基板のイメージが緑色なのは、緑のレジストが塗布されているからであり、レジストの色を変えればそれに応じた基板になります。レジストは基板の保護や作業の安全性を高める上で重要なポイントであり、仕様や用途に合わせて選択することが大切です。
基板や部品へ電気を流すと、電気抵抗によって電流が熱変換されて発熱します。熱は基板や部品に悪影響を及ぼして製品の寿命を縮めるため、適切な放熱処理を施して保護することが必要となります。基板や部品の放熱処理はサイズや用途、利用環境によっても考えなければならないため、まずは放熱処理の基本を把握しておきましょう。