プリント基板づくりの最終工程となる基板実装について、その概要と基板実装を得意としている業者一覧を紹介します。
基板実装に30年以上の実績があり、培ったノウハウと高い技術力により、0.2mm×0.1mmサイズのチップにはんだコテで手付け実装をすることも可能。はんだコテの手付け実装のほか、手作業で部品を搭載してリフローを行う技術や機械を使用したマウンターまで自社内で対応可能です。
基板の枚数や予算、納期や部品の梱包状態などを考慮して適切な実装方法で対応しています。また、試作基板実装ではマシン打ちまでに部品が全て揃わないこともありますが、BGA・LGAの部品後付けにも対応できるため、部品が揃っていなくても実装を開始することが可能。納期短縮にも柔軟に対応ができることが大きな強みです。
開発から実装組み立てまで一貫した体制を確立しており、プリント基板のクオリティーを損なうことなく、コストを重視することが可能となる実装専門工場を所有しています。スタッフのほとんどは、マイクロソルダリング上級技能者が認証管理する社内技能認定制度に合格済み。基板実装のプロが開発から組立まで自社工場で行い、品質の高いプリント基板を提供しています。
また、SMD部品をメインとして種類、量ともに豊富な常駐在庫があることも強みです。ロジックICやコネクタ、各種スイッチなど、基板搭載部品のほとんどは在庫がある状態であるため納期の短縮が可能。マンパワーだけでなく、仕組みで短納期化を実現しています。
プリント基板の開発から量産までトータルサポートが可能であり、自社実装工場を保有していることから、基板設計・製作、部品調達、試作実装、量産実装など、どの工程からでも対応することができます。少量多品種に特化した基板実装を提供しており、1枚からでもスピーディーな試作実装に対応。
自社開発によるカウンターを活用することにより、工数削減と数量カウントの精度を向上させることができます。また、フレームレスのメタルマスクを内製化することにより、短納期への対応が可能。さらに、ロボットを導入して省人化を図ることにより、イニシャルコストの削減を実現しています。
豊富なノウハウを持つ富士プリント工業では、最新デバイスに関する対応力が非常に高く、小ロットの実装にも柔軟に対応しています。基板の試作～量産、実装までをワンストップ体制で行っているので、発注マネジメントにかかるお客様の労力軽減が可能です。
なお、部品実装に関しては、少量多品種の依頼であっても安定した品質と短納期を実現。独自の搭載工法を駆使しながら、常に最新鋭の製品実装を行ってきた豊富な実績があるのも良いところでしょう。
SMTラインは国内トップクラスの7ラインを完備しているキョウデン。「世界でたった一つのコンビニエンスファクトリー」をモットーとしており、さまざまな製品の実装実績を持っているのが特徴です。
品質管理を徹底しているのもキョウデンのポイントで、印刷検査装置や画像検査装置、X線検査装置などを駆使して高い品質を確保。また、不具合の発生や波及などを最小限にできるよう、すべての実装品をLOT管理・ベータベース化しています。
試作品の手実装はもちろん、量産型の海外実装までありとあらゆるニーズに応えています。製作工場は国内5社と中国1社をメインとしており、2万点以上の部品在庫を保有している協力会社から部品を調達。実装・調達のみの依頼も受け付けています。
また、シグナスでは手実装だけでなく、手載せリフローやマウンターリフローなどにも対応可能です。価格や納期、得意ジャンルなどに合わせた依頼先の提案・選定も行っているので、どんな製品も高品質で手に入れられるでしょう。
EMS事業において30年以上の豊富な実績を持つメイコー。企画・設計や製造、物流に関して、提携企業と連携しながら、ベトナムをメインに世界各国への業務展開を進めています。ワンストップ体制のサポートを徹底しているので、要望をしっかりと形にしてくれることでしょう。
製造工場内は、基板製造と部品実装・組立工程が隣り合っており、余計な運送費用の発生を抑えています。また、運送時に起こりやすい製品の不良や、事故を未然に防ぐことにもつながるのもポイントです。
0603に通常対応、0402にも一部対応しているアート電子の基板実装サービス。1台だけの注文はもちろん、数百台までの大量発注にも柔軟に対応しています。産機関連・車載関連の実績も豊富なので、品質面に関いても安心して任せられるでしょう。
また、基板実装においてネックとなる部品調達を軽減するため、3,000点を超える汎用部品を在庫として確保。実装に必要となる部品はすべて自社調達を実施しており、入手が難しい部品は代替品を提案しています。
産業全般、通信、医療、OA機器、計測機器といったさまざまな分野のニーズに沿ったプリント基板を提供しており、開発から実装まで一貫体制で行っています。自社ですべて行っているため、短納期を実現することが可能です。
製品の品質に関しては国際規格を基準としており、目視ができない部品はすべてＸ線検査を実施。また、10倍および20倍の顕微鏡も使用し、半田の状態も細かくチェックしています。なお、生産拠点は、日本（愛知）、中国、ベトナムの3か国です。
お客様のニーズに合わせて、試作から量産まで実装加工を受け付けている関西電子工業。電子部品の調達をはじめ、特殊な部品の実装まで臨機応現に対応できるので、さまざまな分野の中でも研究開発分野から一目置かれている企業です。
設計・基板・実装をワンストップ体制で実施しているため、設計難易度が高く、アセンブリ技術を要する製品にも対応。組立時に見えてくる技術的課題を基板設計にきちんと反映し、リスク軽減を図っているのも嬉しいところです。
手付半田を仕様した実装から基板実装設備を採用したマウンタ実装まで、幅広い実装を行っています。試作基板や量産基板の発注はもちろん、さび対策や湿度対策といった作業環境に合わせたコーティング塗布にも対応。出荷前には全品検品を行い、お客様のもとへ基板を届けています。
また、基板実装に強い「東北エヌイーエレクトロ」と連携し、組立から配線や調整、検査まで一貫体制で対応することで、お客様の要望を製品に反映しているでしょう。
0603チップ、0402チップ、BGA/CSP、プレスフィットコネクタなどに対応。0603チップについては、部品単価は1.5倍、納期は通常より3日遅くなるため注意が必要です。0402チップならびにプレスフィットコネクタは、個別に見積もり対応を実施しています。
BGA/CSPは手付け実装を採用しており、すべてX線検査を実施。より高性能な検査を希望する場合は、30度斜めからの半田ボール形状観察もオプションとして用意しています。また、取り外しやリワークなども対応可能です。
三重県名張に自社工場を構えるオンテックでは、最大14層の一般貫通基板の製作を受け付けています。基板実装で対応している材料は、一般FR-4、紙フェノール、ハロゲンフリー材、CEM-3材、高耐熱材料、海外材など。なお、ビルドアップ基板やフレキ基板、テフロン材を使った基板実装については、協力会社に製作を依頼しています。
また、検査設備として2次元、3次元、X線検査装置を備えているため、検査に関する信頼性も高いでしょう。
基板実装とは、プリント基板に各種電子部品をはんだ付けして、電気回路として動作できるようにすることにより電子回路板を作成することです。表面にはんだ付けを行う表面実装（SMT）とプリント基板のスルーホールに電極リード端子を挿入しはんだ付けを行う挿入実装（IMT）の2つに大別されます。
基板の設計、製造、実装の3つに対応するとともに、一貫した製品・サービスの提供と顧客満足向上を実現するISO9001と環境にも配慮したISO14001を取得している3社を紹介します（2021年7月時点）。
コスパを求めるなら
【主な対応基板】
その他の対応基板
放熱基板、銅インレイ基板、アルミ基板、リジットFPC、高周波基板、大型基板、セラミック基板、IVH基板、フレキシブル基板
実績を求めるなら
【主な対応基板】
その他の対応基板
リジットFPC、高周波基板、銅ペースト穴埋め基板、バンプ基板、IVH基板、フレキシブル基板、複合導体厚基板、薄物基板
【選定基準】基板の設計、製造、実装の3つに対応するとともに、一貫した製品・サービスの提供と顧客満足向上を実現するISO9001と環境にも配慮したISO14001を取得している3社を紹介します。